埼玉県南部を震源とする地震

どうも鯉の子です。
平成23年台風12号で被災した方々には被災見舞いを申し上げると共に、お亡くなりになった方にはご冥福をお祈りいたします。鯉の子
9月04日05時53分に埼玉県南部(北緯35.9度、東経139.6度=写真参照震源とするM4.7の地震が発生し、埼玉県をはじめ広い地域で震度3〜1を観測しました。
今まで、埼玉県が震源地の地震はさほど起きていなかったのですが、今回何が騒ぎを起こしたのでしょうか?それにはまず地震のメカニズムと、埼玉県の断層を知らないといけません。
そもそも地震には、プレート境界型(以下、海溝型)と直下型(以下、断層型)に分けられます。まず海溝型ですが、これは皆さんの記憶に新しい東日本大震災がこれに当たります。日本付近にはプレート(フィリピン海プレート,太平洋プレート,ユーラシアプレート,北米プレート)が4枚あります。
フィリピン海プレート・太平洋プレートが年間数cmの速さで日本近海でユーラシアプレート・北米プレートの下に沈んでいきます。この時、ユーラシアプレート・太平洋プレート・フィリピン海プレートの下の部分を摩擦の力で下にひきずり込んでいきます。
プレートの端はこれにより年間数cmずつひずみ、このひずみがある程度までなると元に戻ろうとして、プレートがはね返ることによって発生する地震のことをいいます。
次に直下型地震ですが、これは平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震阪神淡路大震災)がこれに当たります。陸地内に発生する地震で,陸地の下のプレートのひずみの力を活断層が部分的に吸収する際に活断層がずれて動くことによって起こります。海溝型に比べて一回り小さいですが,震源が内陸であるために大きな被害をもたらします。特に内陸の直下の浅いところで起きた地震直下型地震と呼びます。突き上げるような上下動と激しい水平動が入り混じり、ものすごい振動となり、局部的に大きな被害が発生します。また、発生時期・発生場所が分かっていないものが多いですし、断層の活動周期は数千年とも数万年とも言われています。
さて、ココまで長くなりましたが埼玉県には、東京都府中市〜埼玉県飯能市にある『立川断層帯群馬県榛名町〜埼玉県北足立郡伊奈町にある関東平野北西縁断層帯。埼玉県東部を流れる元荒川沿いある『元荒川断層帯そして今回の地震の原因だと考えられる荒川に沿った断層『荒川断層帯が主な断層帯である。
しかし、最近の調査で『荒川断層は現在活断層ではない』と言う調査団の発表により荒川断層はない事にされてしまった。では今回の地震はなんだったのか?断層が無く、ましてや海溝型は関係ない…では本当に断層が無かったのか、もしかして東日本大震災やその余震で復活してしまったのではないか?再調査をする必要があるようだ。
ここから万ヶ一の出来事を言うが、もし荒川断層が大地震を起こすと、(深さ20kmの場合)M6〜7で埼玉県低地部で5弱〜6弱の最大震度を観測すると言われていた。