千羽鶴の伝統と責任

どうも鯉の子です。
読売新聞 7月22日(金)付の新聞にこんなニュースがありました。

千羽鶴託さないで、勝ちチームの負担配慮…福岡―
福岡県高校野球連盟は今夏の全国高校野球選手権福岡大会から、負けたチームが持っている必勝祈願の千羽鶴を勝ったチームに譲り渡すことを禁止した。
 30年以上続いてきた慣例だが、勝ち進むにつれて増え、持ち運びや飾る場所に苦慮している実情に配慮した。敗れたチームからは「甲子園への思いだけでも引き継いでもらいたいのに」と残念がる声も上がっている。
 21日、久留米市野球場。4回戦で敗退した朝倉高のマネジャーたちが千羽鶴を手に寂しげな表情を浮かべていた。
 始業時間前や昼休みに6人のマネジャーが集まり、4か月かけて折った約6000羽。「野球を楽しみ、絶対勝とう」との思いを込め、「常笑」の文字を浮かび上がらせた。初の4回戦進出に貢献したと自負する一人(17)は「甲子園に一緒に連れて行ってほしかった」と唇をかんだ。
 2回戦で敗れた嘉穂東高も、マネジャーや保護者らが折った千羽鶴を持ち帰った。マネジャー(17)は「負けたチームの思いも引き継いでほしかった」と肩を落とした。
 県高野連によると、千羽鶴の譲り渡しは30年以上前から続いてきた。高校野球の風物詩として定着する一方、勝ち上がるチームにとっては、増え続ける千羽鶴が負担になっていた。
 昨夏の福岡大会を制した西日本短大付高。昨年は対戦を終えるたびに千羽鶴を渡され、優勝後は約40本に。軽トラックの荷台が満杯になる量で、甲子園には持って行けなかった。気持ちが込められたものだけに処分にも困り、学校で保管後、近くの寺で焼却してもらったという。―以下略―

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確かに優勝校にとっては負担になるし、御幣ではあるが置き場所にも困るかさばりものであるのは、高校野球をやった人間ならわかる。しかし1羽1羽丹精込めて折られた鶴は甲子園出場と言う1つの魂が込められているのである。だが力及ばず対戦相手にその魂を預かるのが勝利した高校の責任であると私は思うのですが、上記の記事をみると、どうも福岡高野連千羽鶴をモノとしか見ておらず、まったく失礼な話である。
千羽鶴受け渡し禁止ではなく、その千羽鶴の一部(百羽のみとか)を渡すだけにするなどもっと対策が出来たはずだが今回の福岡高野連の対応には、高校野球出身者として大変遺憾に思います。

千羽鶴託さないで、勝ちチームの負担配慮…福岡