コンクリート欠陥

どうも鯉の子です。
埼玉県内某所、コンクリートのうちっぱなしが綺麗な建物の内部にとある欠陥箇所を発見しました。それはコールドジョイント・ジャンカ』と呼ばれる欠陥です。

  • コールドジョイントとは、すでに硬化した又は硬化する直前にコンクリートの上から新たなコンクリートを打設した為、先に打設したコンクリートとうまく結合せず不規則なライン(面)が出てしまう現象です。簡単に言えばブロックの上にブロックを乗せた状態ですので、地震や強風が発生した際はコールドジョイントの部分からずれると言う危険性がある他、例え鉄筋コンクリート(以下RC造)であっても鉄筋が空気と結合し錆び(酸化鉄)剥離する現象が発生します。
  • ジャンカとは、コンクリートを打設する際にしっかりとコンクリートを突き棒やバイブレータ等で詰めず空間が出来てしまう事。また形状箇所がとあるお菓子に似ている所から『豆板』とも呼ばれている。この形状が確認される箇所は、コンクリートが酸素と結合し中性化(元々コンクリートアルカリ性)になる現象によってRC造の場合は中の鉄筋が酸素と結合し、錆びてコンクリートの剥離が表れて来ます。それによって構造計算と合わず、本来の耐震能力を取れない状態になります。それを防ぐ為に、『かぶり厚さ』と言われる外部と鉄筋の間に間隔を開けて中性化を防ぎます。しかし、特にジャンカ部分は顕著で、通常より早く酸素が鉄筋に届く為鉄筋を錆びやすくします。

て言う事なんですけどね、今回の事例はそれがダブルで発生すると言うあってはならない事が堂々と放置され受け渡されたと言う事です。しかも『社内検査』『行政検査』と言われる2つの検査をクリアしなければならず、社内検査ならまだしも行政検査も通ってしまうと言う最悪の結果となってしまいました。恐らく昔から続く『建設業界と官公庁の癒着』が未だに残っているのでしょう。もしかすると賄賂や談合が行われていた可能性も視野に入れても言いすぎではないでしょう。でないとこの様な不良建築物は世に出ないと思いますが…