ビオトープと行政

どうも荒川鯉師です。
近年ビオトープと言う言葉を聞く様になりましたが、さて一体ビオトープとは何なのかまとめてみました。
ビオトープとは、日本語訳にすると『野生生物生息空間』と訳され、特定の生物や植物が集団で生息する事が可能な条件を持った限られた地域の事を言う。生物や植物に重点を置き、生態系に配慮した環境を復元したのち、以降その場所を保全する事がビオトープの概念である。
この考えはヨーロッパに於いて深く根付いており、官民一体となった都市計画、地区・公園計画を進めている。この考え方を日本も取り入れ、一部の公共施設計画に組み込まれている。
例えば、川の護岸を従来のコンクリートから空積みモルタルや接合剤を使用せず、割栗石や砂利で石を積み上げていく古くからの方法。)やアシを用いて法面を自然に近い状態で保護し、また柳枝工や植生護岸工と言った自然素材を使用した法面施工工法がある。
埼玉県内のみでこの活動を見ると、荒川上流河川事務所が取り組んでいる『荒川太郎右衛門地区自然再生事業』荒川第一調節池自然保護ゾーン』『三ツ又沼ビオトープなど、活動が盛んになってきています。
ただしこのビオトープは、地域全体の環境を改善する事を前提としており、行政と地域住民の一致した考え方が必要である。また、この様な植生を扱う職業は『造園業』であり、官民の理解・造園技能の方面から見て、まだ試行錯誤の段階にいるのである。

【参考URL】

荒川太郎右衛門地区自然再生事業
http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/arajo_index025.html
荒川第一調節池・自然保存ゾーン
http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/arajo00113.html
三ツ又沼ビオトープ
http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/arajo_index030.html

勝手ながらここに御礼申し上げます。