西武秩父線消滅か!?

どうも荒川鯉師です。
西武ホールディングス(以下 西武HD)の筆頭株主は、米投資会社のサーベラス・キャピタル・マネジメント(以下 サーベラス)ですが、このほどそのサーベラスから不採算路線として西武秩父線山口線多摩川線の廃止を西武HDに通告していた事が判明した。廃止の理由は「西武HDの企業価値を上げるため。」と言うが、沿線の人々への配慮や、西武鉄道の公共交通への取り組み・地域への責任など、従来の赤字ローカル線問題にみられるキーワードは出て来ずただ、「株価を上げるために不採算事業を切り離せ」というサーベラス側の意向を、そのまま鉄道事業に当てはめただけであり、いささか暴挙ととれえられても仕方が無い。
西武秩父線吾野西武秩父(営業上は吾野だが、実際は飯能〜西武秩父)を結ぶ路線だが、池袋からは特急レッドアローが運転し秩父路へ一本へ行く事が可能である。また、東急東横線と相互乗り入れを開始し、更なる観光客を見込み地元沿線では活気に溢れていた矢先の出来事である。
確かに資産家の利益を第一に考えなければならないが、それにしても一筋縄では行かないのではないか?やっとこれからと言うだけに、この事件が与える影響は西武鉄道をはじめ、大きい余波をもたらすだろう。本気で秩父線を存続したいのであれば、西武鉄道だけでは無く、秩父市など1市4町の自治体や沿線住民・商店が本腰を入れて死守する時なのかも知れない。