郷土史研究44

どうも荒川鯉師です。
さてここで質問です。「志木市で有名なモノはなんでしょう?」と言われた時、「志木あらちゃん」と答える人は多いかと思いますが、さすがにもういないモノを何時までも引きずるのは止めにしまして、国の有形登録文化財に指定されている「朝日屋原薬局」と言うと落ち着くのではないのでしょうか?
と言う訳で今回は『朝日屋原薬局』を紹介致します。それではどうぞ。

朝日屋原薬局

この建物は1912(明治45)年に建てられた木造2階建土蔵造りの店蔵である。この薬局自体は1887(明治20)年代創業の薬局であり、創業以後に建てられた事が判明している。旧引又街道(現 県道36号線)沿いに面して建っており当時の繁栄を留めております。
屋根の瓦や店蔵としては珍しい2階鉄格子・ガラス・看板の全ては当時のままの姿を留めています。またこの店蔵を始め当地の敷地内にある『土蔵・洋館・東雲不動尊祠・物置・門扉塀・離れ』の建築物は、国の登録有形文化財に指定されています。
門扉の使用材料は杉を使用しており、また店の看板にも杉が使われていますがこの看板は一枚板で造られており、今では希少なモノになっています。梁には槙と言う木が使われており、槙はシロアリに強く耐水・耐湿性に優れ今現在でもこの主屋を支え、現役として活躍しています。

〜参考資料〜

  • 公開展示時資料(現在は非公開)
  • 文化庁データベース