進駐軍が度肝を抜かれた逸話

どうも荒川鯉師です。
知り合いの宮大工に、とてもためになるお話をお聞きした事を思い出したので、紹介致します。
1945年に日本が太平洋戦争に敗れた年の事、進駐軍が後々の日本をどうするのか現地視察していた時でした。
進)「おい!なんで日本はこんなに大砲を所持していたのに、この戦争に負けたのだ!しかも屋根にこんな並べて…」
皆様知っての通り日本の大砲と言えば、大和などに代表される戦艦や対空襲として高射砲があったのみですが、さて進駐軍は一体何を大砲と見間違えたのでしょうか?それはこれ。

神社の屋根に乗せてある『鰹木』と言う神社建築に見られるもの。進駐軍の人にはこの大砲を『千木』に乗せ、発射させるものと誤認したそうです。一時期『戦争を連想させる物』として解体対象になりましたが、当時の日本人通訳や案内人などが説得して、何とか免れたと言う話しがあるそうです。
日本人にとっては当たり前の物も、外国人から見ると奇特なものに映ると言う現象は今でも変わらないのですね。

ン〜。しかし、見た感じ大砲には見えませんがねぇ…。どちらかと言えば砲丸…?

【写真解説】

  • 写真上:出雲大社本殿
  • 写真下:八重垣神社本殿

※…進)と言う部分は恐らく英語と考えられるが、ここでは日本語訳とする。