奥秩父紀行2

どうも荒川鯉師です。
さて、1日空いてしまいましたが進めて参りましょう。
秩父にある蕎麦屋に向ったものの、開店時間より早く行ってしまったので近くにある神社を参拝しました。と言う訳で『猪狩神社』を紹介致します。

猪狩神社(いのかりじんじゃ)

この神社は、日本武尊が東征の折この地を荒らす猪の群れを退治された故事にちなみ、伊弉諾命・伊弉冉命、後に日本武尊を合祀した社で、現在の社の棟札には、寛政五年巳四月吉日(1793)と示してある。
本殿の造りは間口一間一尺、奥行一間二尺で、一間社春日造に従ったものである。本殿正面には向拝を付し、飛龍の彫刻をはめ、屋根は切妻造で左右に反りのある照屋根妻入りで色彩を施したものである。
本殿の軒は二重垂木、向拝は疎垂木で、左右に縁を設け高欄を配し、社殿に向って右外側には中国故事に倣う「韓信股くぐり」の彫刻が奉納されている。
幣殿は間口一間一尺、奥行三間。拝殿は間口二間三尺、奥行二間、大きな流れ向拝を付した方形造、軒は二重垂木で垂木には細字で、大般若経の経文が書かれている。拝殿正面と左右には三尺の縁をめぐらし、舞良戸をたて、何か仏寺色の濃い建築である。
なお、本殿右横には末社として祀られている稲荷神社の春日造のお社や彫刻など本殿共に珍重な財産である。
当社の祭りは、一月一日「元旦祭」四月第三日曜日「春祭り」七月二十日「夏祭り」十一月第三日曜日「秋祭り」、なお祭典後、猪狩山の奥宮で日本武尊が猪を追い払ったときあげた雄叫びの故事倣い氏子・参拝者たちによる「鬨の声」をあげる神事がある。

(境内御由来書より)

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場所は埼玉県秩父市贄川にある神社で元々大滝村の神社でした。この神社の入口には本来、狛犬が配しているのだが、この神社では狛狼が配しており、狼信仰の厚い神社である事が伺える。