安讃備紀行-14

どうも荒川鯉師です。
さて、長い様で短かった本旅行も最終日になってしまいました。
そんな訳で、今回紹介するのはしまなみ海道を使用し、一路愛媛県今治市大三島に鎮座されます大山祇神社を紹介致します。それではどうぞ。

大山祇神社

愛媛県今治市の瀬戸内海に浮かぶ島「大三島」に鎮座される大山祇神社には、御祭神大山積大神を祀る。社殿の創建は719(養老三)年と伝わる。古事記日本書紀によると、天照大神の兄神で山の神々の親戚に当たり、天孫瓊々杵尊の皇妃となられた木花開耶姫命の父神に当たる日本民族の祖神として、和多志大神と申し上げる。(伊豫国風土記より)海上安全の守護神である。
地神・海神兼備の大霊神として日本の国土全体を守護し、給う神である所から古代より日本総鎮守と尊称され、朝廷を初め国民の崇敬は各時代を通して篤く、中世は四社詣、五社詣の中心となり、平安時代既に市が立ち現在に続いている。
御分社は、全国に10,000社余祀られ、延喜式名神大社に列され伊予国一之宮に定められた。
明治以降は国弊大社に列され四国で唯一の大社として尊崇されている。
幾度と無く焼失を繰り返し、室町時代に建造された拝殿と本殿は重要文化財に指定されている。背後には鷲ヶ頭山がそびえ、社殿を浮かび上がらせる。
広い境内には数百本の楠が群生し、その内38本は天然記念物に指定されている。境内に生える楠の大木群が何ともいえぬ雰囲気をかもし出し、厳粛な気持ちにさせてくれる。神門前にそびえる楠の巨木は、創祀した小千命のお手植え楠と伝わっている。
大山祇神社は「三島大明神」とも呼ばれ、三島水軍の守護神として崇められ、源氏・北条氏・足利氏など多くの武将が武具を奉納し、武運長久を祈った。
伝統神事として「一人角力」と言う神事がある。これは、本来二人で行う角力を、1人で行う珍しい神事である。行司の掛け声で力士「一力山」が目に見えない「稲の精霊」と3本勝負の角力を取る。春の御田植祭と秋の抜稲祭で行われ、稲の精霊が2勝1敗で勝ち、春は豊作を祈り、秋は収穫を感謝する意が込められている。広義の力比べの「角力」の文字を用い、神との力比べを表している。
宝物館「紫陽殿」には、源義経公が奉納した「赤絲威鎧大袖付」など、全国の国宝・重要文化財に指定された武具の8割を保存・展示している。
敷地内には、昭和天皇の御採取船「葉山丸」や海洋生態研究の著書などを展示する海事博物館も併設されている。

                          • -

ここに来て、写真アップロードが上限に達してしまいましたので、ここらで安讃備紀行は休止とさせていただきます。
次回は、10月1日となります。ご了承下さい。
とは言ったものの、観てる人なんているか?