水入れ

どうも鯉の子です。
いよいよ宗岡にも田植えの時期を迎えました。まずは田に水を張り土に良く馴染ませて5月に田植えとなります。また宗岡特産のお米『宗岡はるか米』(原種:コシヒカリ)は米本来の味が強く人気があります。
そもそもなんで良質な稲作が出来るのかと言いますとまず稲作の三大要素である『良質な水、寒暖の差が大きい事、田んぼが砂地又は自然養分の豊富な土壌』が挙げられます。また地下深くには粘土土(荒木田土…下記参照)があり水はけが良く悪水(これも下記参照)が溜まらないので良質の米が出来るって訳です。よく…ではありませんが『埼玉県内のおいしいお米は北の大利根町南の志木市』と言われるくらい有名らしいです。上記の良質な水=荒川でありまた土壌に関しては洪水時に上流から流れて来る養分を豊富に含んだ土がこの辺りで溜まるので無用な化学肥料はいらないのです。
まぁグダグダ言いましたが要するに『おいしいお米』が出来る訳です。
しかし休耕田も増えていて宗岡地区の都市化も進み農家自体が廃業したりと年々減少傾向にあるのは事実の通りです。写真を見ても分かるとおり荒川をはさんですぐ向こうはさいたま新都心です。もうココまで都市化が進んでいると思うと時代の流れと言ってはその一語に尽きてしまいますが個人的にはこの風景がいつまでも残ってほしいなと思ってしまう今日この頃。

〜語録〜

荒木田土[アラキダツチ]…粘土質の土で埼玉県内では宗岡地区などで良質の土が採れる。使用例では壁材(土壁)や盛土、土間材として利用された他、各地へ売り出されていた記録が残っている。しかしこの土のみで使用するとひび割れが発生するので塩を混ぜて使用する。

悪水[アクスイ]…水はけの悪い水田の溜まり水。

休耕田[キュウコウデン]…水稲の作付けを行わない水田。耕土や用水路、周辺施設が荒れて、水田への回復が困難な廃田となっている箇所もあり問題になっている。