諏訪紀行番外編2

どうも鯉の子です。
暑い寒いを繰り返している今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
さて今回の諏訪紀行番外編は、『神長官守矢史料館』を設計、建築した『建築家・藤森照信の建築した作品がこの神長官守矢史料館を含め計3棟あるのでまとめて紹介します。

藤森照信と史料館

そもそも藤森照信とは、日本の建築史家・建築家。出身は長野県茅野市(旧諏訪郡宮川村)。高校まで地元で過ごし、大学は東北大学工学部建築学科。専門は日本近現代建築史、自然建築デザインとしておりなかなか奇抜な住宅が目につきます。
1991年に『神長官守矢史料館』を設計・建築し建築家としてデビューする。その後も独特な建築を発表し、『チョコレートハウス』『入川亭』『ツバキ城』などが代表作となります。そして、史料館の裏には『高過庵』『空飛ぶ泥舟』が展示されており、特に空飛ぶ泥舟はなかなかの奇抜さをかもし出しております。
さて話は戻って史料館へ。この史料館の入口には、まるで御柱の様な建物の屋根に突き出した柱に、薙鎌という鎌の先っぽのようなものが、突き刺さっています。薙鎌は、古くは魔よけ、近年では諏訪大社のご神体と考えられているそうで、諏訪大社では御柱に選ばれた木に目印として薙鎌を打ち込むが、御柱祭の時に取り外してしてしまうので、諏訪大社の境内に立っている御柱に薙鎌はついていません。なお守矢史料館の薙鎌は施設のオープン時に当時の茅野市長が打ったそうです。因みに写真は全体図から読み取って下さい。
なお、館内の学芸員(?)と話をしまして(諏訪紀行6参照)「藤森氏は諏訪の建造物の特徴や中世の信仰のイメージを取り入れつつ、新たな発想の史料館を建築しました。構造は鉄筋コンクリートの上に、壁体部分においては内外とも特別調合の壁土を塗り、床面は同様のタタキとし、さらに一部壁土の上にはさわら材手割り板をかぶせています。」

…史料館内部の写真、建物の説明は、諏訪紀行6をご参照下さい。

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まぁ私も建設社会に足を突っ込んでいる身としてこう言った建築を見るのもまた良い勉強になりますね。私の学校の先生はとある授業で
「君達が思っている建築は『不動産が売る建物』であり決して『建築』を見ていない!もっと発想を豊かにする為には建築家の『建築』を見るべきだ!」
と言われてしまいました。いやはやお恥ずかしい…



写真解説
写真左:守矢史料館全体  写真右:空飛ぶ泥舟
写真下:高過庵