郷土史研究38

どうも荒川鯉師です。
夏も盛夏になりつつありますが、なんと言っても吸う空気が熱いと呼吸する気をなくします。私は危うく酸欠になりかけましたが、元来からの体力自慢なので何とか助かりました。(とは言っても心房細動と診断されましたが…)
と言うわけではではありませんが、今回は神事『茅の輪くぐり』を紹介します。それではどうぞ。

神事 茅の輪くぐり

そもそも茅の輪くぐりとは、茅輪神事の事であります。茅とは、茅萱・菅・薄の総称で、この輪をくぐり越えて罪やけがれを取り除き、心身が清らかになるようにお祈りするものです。
そもそもなぜこの様な神事が出来たかといいますと、昔素盞鳴尊が旅の途中で、蘇民将来・巨旦将来という兄弟のところで宿泊をしようとしましたが、弟の巨旦将来は、豊かな生活をしていたのにそれを断りました。しかし、兄の蘇民将来は貧しい暮らしをしていましたが、素盞鳴尊をお泊めして、厚いもてなしをしました。
その後何年かたって素盞鳴尊は再び蘇民将来の家を訪れて、「もし悪い病気が流行することがあったら、茅で輪を作って、腰につけていれば病気にかからないですむでしょう」 とお教えになりました。これから、「蘇民将来」と書いた紙を門にはっておくと災いを免れるという信仰が生まれました。茅の輪も、最初は人々が腰につけるほどの小さなものでしたが、時代がたつにつれて大きくなり、これをくぐって罪やけがれを取り除くようになりました。
くぐり方にも順序がありまして、

  1. 茅の輪の前に立って軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。
  2. 茅の輪の前で軽く礼をします。右足からまたいで輪をくぐり、右回りに回って元の位置に戻ります。
  3. 茅の輪の前で軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。
  4. 茅の輪の前で軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、ご神前まで進みます。二拝二拍手一拝の作法でお詣りします。

となります。


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暑い中とは思いますが、夏の無病息災・健康促進を願いたい方はこの茅の輪くぐりをくぐってはいかがでしょうか?