群馬探訪最終回

どうも荒川鯉師です。
今回を持ちまして『群馬探訪』は終了となります。とは言いつつも誰も観てないか…
最終回に相応しいかどうかは分かりませんが、群馬県妙義山近郊に住む私の親戚宅を紹介致します。なお、自宅を特定されない為に2階の一部のみを掲載させていただきます。
私の親戚宅は代々養蚕業を営んでいました。自宅は築150〜200年と言われていますが、親戚の方でもそれは分からないとの事です。しかし墓石に刻まれている文字を読むと『※禄六※※※※』(※は解読不明)と言う事から『元禄六年』前には既にこの地に住居を構えていたのではないかと推測される。

一階は住居及び牛舎小屋が合わさっている切妻屋根の建物で、二階は養蚕を行っていました。梁は…ちょっと分からないんですよね。何の木材を使っているのか?恐らく松っぽい梁です。柱は杉の巨木を切り出したと聞いたので、杉で間違いないと思われます。金属製の金具は一つも使っておらず、杉や竹の棒で継手をつないでいます。継手は全て蟻継と言うのも特記致します。
さて二階の養蚕業についてですが、聞いた話では初代から養蚕をしており、明治時代に入ると富岡製糸場に出荷していたと言う話もありました。養蚕をやめたのが平成に入ってからだそうで、理由は当主の方が突然天に召されてしまったので、蚕が放置状態となりました。その為、屋根には数多くの蚕の繭があり、床にも大量に落ちていました。
養蚕はそれから辞め、養蚕に使う棚も崩れ落ちてしまっているのが残念ですが、この盆が終わったら親戚一同で片付けてしまうそうです。まぁもったいないと言えばそうですが、住む人にとっては無用なものであるのも事実です。


(写真に写る白い影…これは決して霊ではなく、埃やら繭の粉やらがレンズに付着したものです。)