渇水時に見た光景

どうも荒川鯉師です。
利根川水系のダムの水位が低下し、9月11日に関東地方整備局『緊急体制』(非常体制)を敷くまでに陥った今夏ですが、これを平成24年渇水と呼びます。その後は10月3日に台風17号によって水位が回復した事で、緊急体制が解除され関東地方整備局渇水対策本部を解散しました。
そんな経緯があった利根川水系ですが、荒川水系も危機的な状況にあった事は意外に知られていません。中でも緊急性にあったのが、秩父市大滝にある二瀬ダムと言うダム。

上写真は2007年の7月に撮影された満水時の写真である。秩父湖の水位がダム天端まで来ている事が分かる。

上記の写真は、2012年9月23日に秩父市(旧大滝村)にある三峯神社の道中で見た秩父湖の水位である。この時には水位が満水時よりも40m水位を下げていた。しかし台風17号によって水位がある程度回復したものの、荒川上流河川事務所及び関東地方整備局の資料によると、10月10日の二瀬ダム有効容量2,000㎥に対して貯水量は110㎥であり貯水率は6%にまで落ち込んでいる。しかし、他の荒川水系2ダム(滝沢ダム浦山ダム)は35%以上の貯水率を保っていますが、これから減水期に入る冬季ですので常に節水は心がけたいものです。

                            • -

参考資料
国土交通省関東地方整備局
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000113.html
ホーム > 河川 > 社会資本整備 > 首都圏の水資源状況について > 荒川水系