出雲御国紀行15

どうも荒川鯉師です。
2日連続となりますが、古事記の一部抜粋となりまして因幡の白兎(稲羽の素兎)』を紹介致します。それではどうぞ。

因幡の白兎(稲羽の素兎)

大国主神が、兄の八十神たちに荷物を担がされて、因幡國の気多岬までやって来られました。すると、丸裸にされた兎が泣いていました。
隠岐島にいた因幡の白兎は、広い本土に行きたくてたまらなくなり、「あなたの身内と私の身内とではどちらが多いでしょう?」と言って鰐(鮫)をずらっと並ばせて、鰐の数を数えながら海を渡って来たのです。その為兎は、騙されたと気付いて怒った鰐に毛を全てむしられてしまったのでした。
八十神は兎を見て、「そんな傷は海の水で洗っておけばよい」と言われましたが、海の水で洗っても良くなりません。後から来た大国主神は、「きれいな水で洗って蒲の花を敷きつめた上に寝込んでいなさい」と親切に教えられました。この言葉に従った白兎の体には、元の様な白い毛が生えて来ました。