出雲御国紀行16(最終回)

どうも荒川鯉師です。
本日を持ちまして一旦出雲御国紀行を終わらせていただきますが、またいつか「あぁ!これは紹介したい。」と言う事がありましたら「番外編」として紹介致しますが、どうぞ宜しく。
と言う訳で今回は小泉八雲旧居細部』の内部を紹介させていただきます。それではどうぞ。

小泉八雲旧居細部

ハーンは往年、居間の床(トコ)を背にして座ると、三方の庭が眺められるとたいそうご満悦であったと言われており、この部屋で来客との話もはずんだそうです。また、大好きなタバコをうまそうにくゆらせたのもこの部屋だそうです。と言う訳で、床を背にして実際に見てみましょう。




どうでしょうか?ハーンの気持ちに少し近づいたでしょうか?
次に注目したのはこの畳の大きさ。関東のものより大きい印象があり、実際に測ってみると、やはりここは中国地方。京間に近い寸法が出てきました。細かな寸法の違いは恐らく職人やその家の特徴に合わせたものでしょう。
(長手方向のみ:江戸間・・・六尺=1m82cm、京間・・・六尺五寸=1m97cm)
八雲邸:長手・・・190.5cm、短手・・・92.7cm(全て実測による)


また、この居間の四隅には蚊帳を吊る鉤があり、ハーンもまた蚊帳の中で寝たのでしょうか?旧居に来るだけで想像力がかきたてられます。