安讃備紀行20

どうも荒川鯉師です。
厳島神社では、多くの摂社・末社が存在していますが、その手始めとしてこちらの神社を紹介致しましょう。『豊国神社』またの名を『千畳閣』を紹介致します。それではどうぞ。

千畳閣

千畳閣は本名『豊国神社』と言い、御祭神に豊臣秀吉公と加藤清正公を祀る。社格としては、厳島神社末社とされている。
1587(天正一五)年に豊臣秀吉公が、戦歿将兵の慰霊の為に、大経堂として建立したのが始まり。畳857枚分の広さがある事から「千畳閣」と呼ばれる様になった。秀吉公が亡くなり、千畳閣の工事は中止を余儀なくされ、壁板や天井板が未工事のままの状態で現在に至っている。古来は、風が通り抜ける為、旅人の休憩地となっていましたが、現在でもその機能は持続しています。
明治初期の神仏分離令により、本尊の釈迦如来像は大願寺に遷され、厳島神社末社として、豊臣秀吉公と加藤清正公を祀神とする豊国神社となった。
社殿(本殿)は桁行13間・背面15間・梁間8間の入母屋造瓦葺である。境内には、五重塔がそびえ建ち、千畳閣・五重塔共に国の重要文化財に指定されている。