リベット終焉期

どうも荒川鯉師です。
日本の建設・製造を長年支え続けたリベットと言う接合用鋲が終焉を迎えようとしている。
そもそもリベットとは、複数枚の板状のものを束ねて接合する鋲の一種である。使用方法はこの鋲を熱して軟らかくし、専用の鋏工具で目的の施工部分まで投げ飛ばします。投げ飛ばされたリベットは大きなコップの様なモノ(受け取り缶)でとり、あらかじめ施工部に開けられた穴に指し込みジャッキで片方を固定したら反対部からリベット専用の打撃機器『リベットハンマー』で打撃をすると、押しつぶされ左右対称の半円形が付いた良く見るリベットになります。(この行為を『かしめる』と言います。)そうすると、容易には取り外しができず、半永久的に締結用途される。
施工実績として、東京タワーや日本全国の橋梁に分布しますが東京タワーの施工中の映像を観てみると、熱したリベットを投げ渡しをする光景が映されており、職人の技術力の高さに驚きます。
埼玉県内でみると、代表例として武蔵野線荒川橋梁が挙げられる。武蔵野線橋梁は1973年(昭和48年)の営業運転に合わせて建設された為、その年代以前の建設ではないかと見られるが詳しい事はわからない。
しかし、技術の進歩によりリベットに変わり高力ボルトなどが出始め、またリベットを熱する火が火災を招く危険性やリベットを使用した場合、構造物の重さがかさむなどがある。でも前述した通り、リベットはボルトに比べ半永久的に持つ為、長期に使用する橋梁などに使用するべきだと私は思うのだが・・・。


この場をお借りしましてアップローダーwakato1962様にはお礼申し上げます。